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> "気"で診て治す
看護学校に入学の20年後に本校に入学しました。実は鍼灸については全く未知でしたから、初めはずいぶん胡散臭い世界だと感じました。
しかし間もなく自分の体で経絡現象を体験します。
経絡とは気の通路です。
解剖しても決してみつからない“目に見えない”からだの系統で、中国伝統医学の重要な体系です。しかし、インドの伝統医学にも似た概念がありますし、ギリシャのヒポクラテスにも経絡 としか思えない記述があります。アルプスで発見されたアイスマンの文身も経絡に沿っているとか…。
どうも過去には世界中の人類が共通して認識していたようです。それを早々に体験してしまったので、病気を経絡と関連づけることが自然にできてしまいました。これは現代医学には全くない視点です。
経絡を体験するということは、そこを流れる“気”を体験するということです。
“気”も“目に見えない”ものですが、不思議なことに鍼をするとさまざまな感覚を“からだ”に覚えます。「来た!」と何故か言ってしまう感覚です。
まるで魚を釣っているときの魚信、“あたり“です。
鍼をしている方にも、受けている方にもある感覚で、これを”得気“といいます。すると、いろいろな意味で体が変わるのです。
経絡を意識してその”気“を動かすことで治療する。
これも現代医学では考えられない方法です。
“病は気から”という言い古された言葉が あります。“気のせい”ともいいます。 現代人は“目に見えない”ものは認めませんから、否定的な意味で受け取られています。
でも“目に見えない気”を認めれば、まさに“気”が作用した結果なのです。
“逆上(のぼ)せる”のは“気”が上がってしまった状態です。
では鍼で“気”を下げましょう。
こんな発想も現代医学では考えられないことです。
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