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先生のコラム

ボストンでの積聚治療セミナー 小林詔司

今年(2005年)の8月3日から7日までの5日間、アメリカ東海岸のボストンにあるNESA(New England School of Acupuncture)に招聘されて、当学校内で積聚治療のセミナーを持つことが出来ましたので報告します。

NESAは1975年の創立で北米では最も古く、最も北に位置する学校です。 
今回は昨年に続きボストンでのセミナーとしては2回目で、初級コースと上級コースの2クラスを準備し、参加者は延べ50名にも上りました。
こちらからは、当校卒業生更には現教員の、原オサム先生、鈴木美由紀先生、加藤稔先生、中島勝美先生、小林亜由美先生も同行し、総勢8名の鍼灸師で指導に当りました。
 
参加者とスケジュール
講義風景受講生はNESAで日本鍼灸を教えている教師、その教え子(鍼灸師)そして学生などで、遠くはサンフランシスコあるいはカナダのヴァンクーバーから参加した鍼灸師もいました。
参加者の3分の2ほどが女性で、アメリカでは女性の鍼灸師が非常に多いのに驚きます。
また当地で開業している日本人も5人ほど参加され、講義は朝9時から始まり、昼食を1時間とるだけで午後3時半までというスケジュールです。
午前中は主に教室での講義と実習、午後は実習室での実技指導、また患者の実技供覧などを行いました。

 
鍼灸を学ぶことは、東洋医学を学ぶこと
アメリカの鍼灸学校は、日本と違い4年制の大学卒が条件で、日本で言えば修士課程に相当するでしょう。
そのためか鍼灸を学ぶことは東洋医学を学ぶことという意識が強く、その中でも中医学に飽き足らない学生達は繊細な運鍼を主とする日本鍼灸に強い関心を持ちます。

実習でも講義でも気や陰陽の概念を基礎とすることは当然と考えられ、このような概念に基づかない鍼灸は考えられないという雰囲気です。

 
講義も「一期一会」
講義風景学生達の授業態度は真剣そのもので、印象的なのは、講師の話を出来るだけ詳細に書き取る、その日の講義内容は翌日までに記憶してくる、質問は納得のいくまでする、という様子です。

実習では各講師が受講生を数人ずつ受け持って実技を指導しましたが、講師が身近なためか、特に納得のいくまでの質疑のやり取りが印象的でした。
これらは与えられた時間を出来る限り有効に使いたい、という姿勢の表れと思われます。

また自分の主義や考えと比較して傍観的に講義を受けるというより、まず教わることを素直に受け取ってみようという態度も感心させられることでした。
これらのことは内容に強い関心を持った者のクラスですから当然かもしれませんが、このような機会は二度とないことだから大変貴重だ、という気持ちを強く意識しているかのようでした。

一期一会ということは、何時も生きている言葉です。


 

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