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> 東洋哲学から見た教育
テレビのニュースでは連日のように、心が痛くなるようなニュースが流れています。特に犯罪の低年齢化と教育の問題が取り沙汰されています。
今回は教育について、本校の創立者の言葉を引用しながら考えてみたいと思います。
教育というものは、その国の未来を左右する大切なもので、その大変な役目の一端を担っているのが我々教職員です。研究会や会合、各種の会議など様々な場で先生方は日頃からこの問題に取り組んでおり、多くの議論がされています。
東洋の考え方から見た教育ということで、創立者小林三剛の書籍から「未成年期の教育」の部分を紹介いたします。
教育の目的と個性の伸長
教育には、人間として自己確立を目指す「しつけ教育」と、社会の中で生きていくためのルールを学ぶ「常識教育」、社会に出て活躍し、かつ文化を創造するための「専門教育」の三大目標がある。
また、人には誰もが共通して持っている「共有心理」と、一人一人の顔形が異なるように他の人とは異なっている「固有心理」とがある。このことから類推すれば、教育にも、共通性を成長させることと固有性を伸ばすことの2つの教育が重要であることもわかる。
しかし現代の教育は、均一的教育であり、固有の把握という重要な課題をどこかに置き忘れたまま、パターン化した教育が行われていることは周知の事実であり、また先天的に与えられた潜在的な個性を見出すノウハウがありません。
東洋学で「人」をどのように捉えているかといいますと、君子が治めるべき五学術『命学・相学・卜学・仙学・医学』を使います。その中でも命学(天性、素質といった潜在的な個性を、時の「運行」によって知る方法)と相学(形またはその形を形成している働きと、形から発している働きを知る)によるところが多いのです。
しかし個性を把握できたとしても、教育制度そのものを個性が伸びるようなシステムに変えていかなければならないのです。理想は「しつけ教育」は家庭で行い、「常識教育」を小学校6年間で8割を修了させ、中学・高校・大学と専門教科の学習を主にする必要があります。
東洋心理学講座 第3巻(小学~高校生指導編 小林三剛著)より
同じように子を持つ保護者の立場から見ても、0歳からしなければならない「しつけ教育」が必ずしも十分でない家庭のケースを見ることがあります。そういった子供が大きくなってそのまま学校に入学するのですから、先生方の苦労は計り知れないものがあります。
家庭でしなければならないこと、学校でしなければならないこと、社会でしなければならないこと、それぞれの領域の垣根が低くなっている現在、それぞれの「場」が本来果たすべき役目を機能させることこそが、明日の日本の発展に繋がるのではないかと思います。
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