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卒業生の声

卒業後、整形外科に勤務されている、間昭夫さん(平成15年度卒業)に、現在のお仕事や、在学中のことについてインタビューをしました。

間昭夫さん
 
卒業してからのこと
以下、間昭夫さん:/インタビュアー: イン
 
イン 間さんは今年の4月に学校を卒業されたわけですが、現在はどういった形で、お仕事をされているのですか?
現在は整形外科で働くのと、学校(関東鍼灸専門学校)の付属の治療室で研修生として働いています。
イン 整形外科での勤務はいろいろと勉強になることが多いと聞きましたが・・・
そうですね。レントゲン写真とかいろいろ見せてもらうことができるので、とてもためになっています。
リウマチや骨折、老化による変形など、形が変わってしまっている患者さんのレントゲン写真をみることは実際に内部がどう変形してしまっているかを見ることができるので、そうした障害についての理解を深めることが できると思います。
イン 学校の治療室の方はどうですか?
まだ臨床の経験自体が少ないので、個々の患者さんに応じて、対応するのに苦労しています。
例えば、ツボ(反応点)を取るときにも、本当にここでいいのだろうかと、迷いがでてしまうんですね。
反応点があちこちにある人や、逆にまったく無い人もいるので、そうしたときにどこを選ぶかはやはり迷います。
イン そういうときはどうされているんですか?
治療室には、各曜日に実際に開業されているベテランの先生がついているので、先生に指導を受けたりします。
ただ、最終的には自分の経験から判断するしかないので、卒業して、免許を取ったあとというのは、やはり責任が重いですね。
イン 臨床の現場では、どんなことに気をつけていらっしゃいますか?
一番気になるのは、患者さんにどのように満足感をもってもらうかですね。
学校にいる間は、学生同士で治療しあうのでなかなか相手の満足感まで気が回らなかったのですが、臨床の現場ではたとえその場で患者さんが「良くなった」と言ってくれても、満足感を持ってもらえなければ、次にまた来てくれない。
そういうとき、自分自身「まだまだ」だなあと痛感します。また、満足感といっても、非常に主観的な問題なので、人によって何に満足するかも違いますしね。
イン 仮に技術が同じくらいうまければ、口が上手な方をえらぶとか、そういうことですか?
そう。知識や技術も大事だけど、しゃべる技術、コミュニケーション能力は凄く大事だなと思いますね。
緊張している患者さんとかを治療するときに、会話の上手なひととか、うまく患者さんの気持ちをほぐすのを見ると、うまいなーと思いますよ。
会話の能力の重要性は、学生時代に参加した講習会の講師や、勤め先の鍼灸師の先輩からもよく言われたんですけど、最近改めて痛感しています。
イン 結構大変そうなお話が続いていますが、逆に「よかった!」と感じたことなどはありませんか?
治療を受けたその時は特に何も言われなくても、その次の時に、「前に受けた治療が効いた」と言われたときは嬉しかったですね。
そう言っている患者さん自身の表情が「鍼でこんなに変わるとは!」といった感じでびっくりした表情で、「あ、ほんとに効いたんだな」と実感することができました。
 
在学中のこと
 
イン 少し在学中のことをお伺いしたいのですが、卒業して改めて関東鍼灸を振り返ってみて、どんな感想をお持ちですか?
東洋哲学系の授業はインパクトありましたね。今まで易なんて、勉強したことなかったですから。
最初はよくわからなかったんですが、我慢して話を聞いているうちに、「こういう考え方もありかな」と思えるようになりました。
西洋医学だとあらゆる症状に名前をつけて、診断していきますよね。そうやって細分化していくんですけど、東洋医学では人体を「気の集合体」として、病は「気の滞り」によって起こるといった感じで、総体的な形でシンプルに説明しますよね。
この2つの見方を理解しておくと、患者さんにいろいろと説明するときに、説明に幅ができて便利だと思います。
イン 国家試験にまつわる思い出などはありますか?
学年によって違うみたいですが、私の代は人に教えるのが好きな人が結構いたので、有志で国家試験の勉強会が行われていたりしましたね。また、国家試験は選抜試験というよりは、知識を確認する試験なので、互いに協力しあうと教える方も、教えられる方もメリットがあると思います

あと、いろいろな情報が飛び交いますので、クラス内でいろいろな情報を共有しておくことも大切ではないでしょうか。
イン 在学中にやっておいた方がいいことなどあれば教えてください。
学生のうちに、いろいろな講習会に参加しておくといいですよ。学生料金で安いですし。卒業したとたんに高くなりますから(笑)。
いろいろな治療法の講習会が行われていますから、そういったものに参加しておくと目線が広がって良いと思います。
 
今後に向けて
 
イン 間さんが今後課題にしていることはありますか?
まずは、今学校の治療室で教わっている先生の治療の仕方をしっかりとマスターしたいです。
あと、治療時間の短縮ですね。
イン 少し意外なのですが、治療時間が長いほうが患者さんが満足するということはありませんか?
確かに、あまり時間が短いのも患者さんの満足度が下がってしまうかもしれませんが、長ければ良いというものではないと最近考えるようになりました。
長い時間の治療は、患者さんにとっても負担になりますし、治療する側にとっても負担になります。うつ伏せで横になっているのも、結構疲れますし、治療する側の集中力も切れてきますしね。
今はまだ1時間近くかかってしまうのですが、できれば40分ぐらいには収めるように努力していきたいと思っています。
イン そうですか。それでは、最後に後輩達やこれから学校を受験しようとしている方達にメッセージなどあればお願いします。
そうですね・・・。卒業して改めて実感しているんですが、鍼灸の世界はまだまだ、業界として確立していないところがあるので、いろいろな意味で大変だと思います。
ただ、逆から考えれば可能性の大きな業界でもあると思いますので、やりがいはあると思います。
あとは、最初にも触れましたけど、コミュニケーション能力を早いうちから意識して磨いていくことが大切だと思います。
イン 今日はお忙しい中、ありがとうございました。これからもがんばってください。

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