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卒業生の声


10月の三連休を利用して、今年(2005年)の4月に札幌で鍼灸院を開業された卒業生を訪ねました。
これから鍼灸専門学校の受験を目指す方の多くは、最終的に開業を目標にしていると思います。
そんな皆さんの参考になればと思い、卒業から開業にいたるまでのお話を伺いました。

國島正幸さん
國島 正幸
平成14年3月 関東鍼灸専門学校卒業
平成17年4月 札幌にて「エルムはりきゅう治療院」を開業
 
卒業後、開業までのこと
以下、國島正幸さん:國島/インタビュアー: イン
 
イン まずは、卒業後から開業に至るまでの経緯を教えてください。
國島 国家試験に合格して鍼灸師の免許を取得したあと、最初に勤めたのは鍼灸整体治療院でした。関東鍼灸の同級生の知り合いがそこに勤めていたので、スムーズに就職が決まりました。
その後、介護や福祉に関心をもち、ヘルパー2級の資格を取得したあと、訪問リハビリ治療院で勤務。平行して学校の先輩の鍼灸接骨院を手伝いながら治療院経営のノウハウを学びました。
改めて振り返ってみると、短い期間によく勉強したなと思います。何でも勉強だと思って、待遇面で高望みしなかったのがよかったのかも知れません。(笑)
イン 開業の準備ではどんなことにこだわりましたか?
國島 まずは立地条件ですね。
「1階で駐車場有り、日当たりが良くて、地下鉄の駅から歩ける距離」というのを条件に物件を探しました。
そこからさらに周辺の店舗についても、ラーメン屋や焼肉屋のように臭いが気になりそうな飲食店を避けるとか、パチンコ店のように騒音がでる店が近くにないかどうか、ゴミステーションが目の前に無いかどうかなど、立地条件にはこだわりました。
あとは治療院の雰囲気作りですね。
患者さんにはリラックスして治療を受けてもらいたいし、それでなくても北海道は寒いので、暖かみのある雰囲気作りを目指しました。室内のカーペットや内装を暖色系にそろえるとか、できるだけ木を使うなどの工夫をしました。
イン 開業の準備で苦労したことがあれば教えてください。
國島 エルムはりきゅう治療院最初にマーケティング調査をしたのですが、結構大変でした。
区別・地区別・年齢別人口や地下鉄・JRの駅別一日乗降者数等を調査しました。
先に述べた立地条件とこの調査内容を合わせて場所の選定。
息つく間もなく治療院のレイアウトの検討に入りました。
理想としたのは、患者さんのプライバシーを守りつつ、でも初めてでも入り易いレイアウト。患者さんや自分の動線が自然になるように等々。
立地条件と家賃を最優先にした結果、床面積がやや狭くなったため、いわゆるスタッフルームはカット。おかげで冷蔵庫も置けません。(笑)
治療院のレイアウトの決定が遅くなったため、器材の発注が開院ギリギリ、というか、一部は開院してからの発注になってしまいました。なかなか予定通りにはいかないものです。
これから開院する方には、余裕をもった開院計画をお勧めしたいですね。
 
開業してからのこと
 
イン 開業してから、良かったことや楽しかったことを教えてください。
國島 治療が終わったあとに、患者さんから「あれ?痛くない」や「楽になりました」の一言をもらう瞬間。これに尽きます。
最近では、医者に治らないと言われていた耳鳴りを止め、驚かれた事。心の中でガッツポーズしました。
イン では、開業してから、大変だったことや苦労したことは?
國島 やはり、来院者を増やすことですね。
結果的に広告を出さず、友人・知人にも開業の案内を積極的にはしなかった事もあり、開業してから2週間誰一人来院しなかった時は、結構寂しい思いをしました。 その分、患者さんが増えてきたときは嬉しかったですけどね。あ、これでは大変だったことにならないか・・・。
 
今後に向けて
 
イン 今、テーマにしていることが何かあればお願いします。
國島 治療風景一言で言えば一期一会。知識を深め、技術を高め、常に全力で治療にあたる事です。
あと、こちらの考えや治療方針などを押しつけ過ぎず、患者さんの側に立つ事にも心掛けています。
イン 最後に、将来のイメージや目標について教えてください。
國島 身体の不調に関しては何でも相談してもらえるような信頼関係を患者さんと築きたい。
例えば、外傷や単なる風邪とかであっても、「あの先生に聞けば、何とかなりそう…」と思ってもらえるようになりたいですね。
イン お忙しいなか、こまごまとした質問にも快く答えてくださり、ありがとうございました。
今後の益々のご活躍をお祈りしております。

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