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卒業生の声


学校卒業後2ヶ月足らずで鍼灸院を開業した吉野さん。中学生と高校生、2人の男の子のお母さんでもあります。
開業の準備の様子や、現在の状況などを伺いました。


吉野 庸子
平成17年3月 関東鍼灸専門学校卒業
平成17年5月 千葉県茂原市にて「あざみ鍼灸院」を開業
 
 
卒業後、開業までのこと
以下、吉野庸子さん:吉野/インタビュアー: イン
 
イン まずは卒業後、開業にいたるまでのお話を聞かせてください。
吉野 最初は鍼灸院などに就職することも考えていましたが、条件の合う募集がなかなかなくて、どうしようかと迷っていたときに、在学中からお世話になっていた先生の後押しもあって、開業することにしました。
イン 3月に卒業して5月に開業というのはかなりハイペースですよね。
吉野 実際の準備期間は1ヶ月だったので大変でした。
業務用のテナントだと賃料がかなりかかるので、住居用のスペースを転用できないかと考えたのですが、不動産屋さんに「不特定多数の人が出入りするので難しい」といわれてしまって。何件も不動産屋を回って、ようやく今の物件を見つけました。
イン 立地条件のこだわりなどはあったのですか?
吉野 それが両親が高齢なので、実家の近くというのが第一条件でした。(笑)
イン それは大事ですよね。室内の雰囲気作りなどはいかがですか?
吉野 院内の様子患者さんがリラックスできることを優先したかったので、あまり「治療室」の雰囲気が強くなりすぎないように心がけました。
備品や小物なども、医療業務用で統一するよりも自分でイメージに合うものをお店で選んだり。あとは植物を欠かさないようにしています。
イン 保健所の検査などもありましたか?
吉野 担当の方がメジャー持ってやってきましたよ。規定の項目について丁寧にチェックされました。
学校で関係法規の授業で習ったことが役にたったように思います。
 
保険診療について
 
イン 看板に「保険取り扱い」の表示がでていましたが、その辺りのお話を伺いたいのですが。
吉野 あざみ鍼灸院どんな人に治療を受けに来て欲しいかを考えたときに、主婦など、30代以降の女性の方に来て欲しいと思いました。
私も同世代として分かるのですが、この年代の女性が自分の体に掛けられるお金というのはそんなに多くない。
ところが、更年期障害をはじめ、何らかのトラブルを抱えている方は非常に多い。
そういった方が少しでも来院しやすいようにと思い、県の鍼灸師会に入会して保険を取り扱うことにしました。
イン 鍼灸で保険を取り扱うのは何かと大変というイメージがありますが、どうでしょう。
吉野 確かに、保険の対象になる疾患に制限がありますし、お医者さんの同意書も必要になります。
その点がクリアできれば、あとは月末の書類の作成だけです。これが結構大変ですが、患者さんのことを思えば頑張れますね。
 
患者さんとのやりとりについて
 
イン 先ほど、「30代以降の女性に来て欲しい」というお話がありましたが、それはどういった理由があるのでしょうか。
吉野 自分自身が更年期障害でとても苦しみました。私は鍼灸でとても助けられましたが、中にはそういう手段があるということも知らないまま苦しんでいる女性の方が多くいると思います。
そういう方に、鍼灸という手段があることを知っていただいて、少しでも楽になってもらいたいと思っています。
イン ご自分が体験されているというのは、患者さんに対するときにとても強みになると思いますが、具体的にはどんなアドバイスをされますか?
吉野 やはり、体が冷えている方が多いですよね。そういう方への治療は、まず体を温めることが中心になります。
また、日常生活の中での体の温め方や、食生活の指導、生活習慣の改善などのアドバイスをしていきます。
イン 患者さんとのやりとりで、気をつけていることなどはありますか?
吉野 患者さんに遠慮させないことですね。良いことも悪いことも何でも言ってもらえるような雰囲気作りを心がけています。治療を始める前にじっくりとお話を聞くことで、患者さんが何を望んでいるかを引き出すようにしています。
イン 治療でうまくいったこと、失敗したことなどがあれば教えてください。
吉野 治療がうまくいった例では、五十肩が上がるようになったり、頑固な肩こりが軟らかくなったり、生理痛が軽くなったりなど、治療する側が驚くほど変化が見られることがあります。
失敗した例では、お灸の時に、患者さんが熱いのを我慢していることに気付かなくて、あとで「熱かった」と言われてしまったことですね。
 
今後に向けて
 
イン 最後に、将来の展望などを教えてください。
吉野 将来の夢は、家を購入して自宅開業することです。
あとは息子が2人いるので、どちらかに鍼灸師になってもらえたら・・・と思っています。今のところ2人とも「絶対なりたくない」って言っていますけど。私が基盤をしっかり作って、その上で息子達が発展させてくれれば言うことないです。
あと、茂原では、はり・きゅうの認知度がまだまだ低いので、皆さんにもっとはり・きゅう治療の素晴らしさを知ってもらえるように頑張っていこうと思います。
イン そうですか。将来が楽しみですね。
今日はお忙しい中、お話を聞かせて頂きありがとうございました。

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